グレイのスーツににこやかな笑顔。肉食系女子に喰われてしまいそうな雰囲気の大野さん。
ほぼ毎日作って、男子弁当歴は2年を過ぎた。大野さんの弁当作りに欠かせないのはにんにくスライスを漬けた自家製にんにくしょうゆ。
「うまみが出ますから。中のにんにくを使うこともありますよ。ドレッシングも調味料としていいですね」
ごはんは3合炊いて一食分ずつ冷凍し、朝に解凍。
ふりかけや昆布など必ず味つき。この日は鮭ふりかけに梅干しが乗り、おかずは大概一品、今日は豚キムチ。
よく使うのは豚バラ肉。野菜を多めにと気をつけている。
夕べの残りです、と恥ずかしそうだが、家でも夕飯は自炊なのだ。
きっかけは、勤務先の新宿という場所柄ランチが割高なことだった。
お茶も持参のしっかり男子。実は元バーテンダー。お酒も強い。ウィスキーと弁当が活力源かもしれない。