中村さんの朝は早い。いつも早起きだ。早朝から畑の世話をしたり薪を割ったり。
自宅の広い庭ではトマトや茄子、ハーブを育てる。
何でも自分で作る中村さんは、普段から梅酒を仕込み、漬物を漬け、パスタを手打ちし、生キャラメルを作る。そして、弁当に持っていくパンも自分で焼く。
この自家焼きパンが現在中村さんの弁当の主食。年季の入った器械で作るのは天然酵母パン。
むっちりして密度が濃く、食べごたえ満点。厚めに切ればマンプクだ。
学生時代から学食よりも弁当派だった中村さん。また当時よりヨットが趣味で、海に出る時は必ず弁当持参。
その頃は大ぶりのおにぎり3個でも足りないほどだったが、今はサンドウィッチが手軽で量もちょうどいい。
何より、自家焼きの雑みのない味にハマっている。
眼科に勤務する眼鏡光学士の中村さん。メガネを作るためのレンズ調整、といったところか。ものの見え方を左右するだけに手抜きや甘さは厳禁。ドライアイや眼病などが見つかる場合もある。
ゆえに弁当のひとときはホッと心安まる時間。忙しい合間を縫ってでも食べられる弁当は必須アイテム。
パワーの源とも言える。